
そんな、なまやさしいもんじゃない
おろし金に自分の肌を押し付け、じゅるりと削りおろす
痛さより前に、いわれなき悔しさが込み上げ
浮かびあがった鮮色なる紅に、どうしようもなく歯がみする
傷つければ傷つけるほど手からこぼれおちていく己の虚しさを
ただ見るに任せるしかない己の無力さを
こぼれおちた血くずを集め、そこから這いあがるしかないこの辱めを
このやり場のない情念を、一体どうすればいいのだ
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みなさんが行うのは、その全てを絵具に乗せ、世に引きずり出すこと。
潜ろうとして手を入れようとしたとき、覆っていたのは水ではなく万にもおよぶ針であることに驚き、手を引き抜くかもしれない。そしてもう二度と、潜ることをしないと誓うかもしれない。
その針を水に変え、潜るのを妨げていた浮き袋を切り離し、深みへ至る航海へ。
航海をご一緒するのが、今回の私たちです。
まずは主催者3名からのメッセージを受け取ってください。
------【 中村 峻介 】----------------------------------
“意識”を扱う
過去に手を差し伸べ、遥かなる彼方の記憶まで今あるものとする。
未来に手をかざし、永遠なる景色に無限の思いを巡らす。
全ての人は等しく、無限の命にふれる技術を持つ。
想像すること・創造すること、この二つをとおして。
想像を通し、人は今ここから翼を広げ時間の世界を旅する。
創造を通し、人は無限なる無数の世界から今ここへ舞い戻る。
左手が未来で。
右手が過去だとするなら。
手を合わすことで、時空をいかんなく旅する全ての私が、全て同時に今ここに存在する。
大いなる願いと共にあった私の軌跡。
これから訪れる、全てなるものとの共演。
今ある無限の可能性を常とし、今回の場を現します。
共に、想像し創造し。 意識の表れに、歓喜しましょう。
------【 関根 麻理子 】----------------------------------
私は2021年にはじめて清里の地に足を踏み入れました。その時から優しい風に背中をおされている感覚があり、気づけば昨年3月に清里に移住。価値観や生き方が大きく変化しました。
この地は不思議な場所で、豊かさと良いエネルギーが自分の人生に流れ込んでくる感覚があり、また、時に面白い風が吹きます。
この地でだからこそ、deep合宿が行えると思います。
このプログラムと出会った方は、今、流れに入るタイミングだと感じます。 是非、安心して、ダイブしてきて下さい。
------【 大野 幸子 】----------------------------------
以前アート合宿の終わりに、主催の中村が参加者のみなさんにこう伝えました。
「アートとは、生命に触れる技術である」
絵を目の前にしたとき、誰一人としてあなたの代わりに絵を描いてくれないし、描くことはできません。思い切って出したその様を見て胸おどることもあれば、身動きできない自分に失望することもあるでしょう。今自分がどこにいるかわからなくなったり、足元をすくわれたり、逃げ出したくなる時もあるかもしれません。
だけどそこに真摯に向き合い続けたあなたが、あなたの足で、あなたの手で、あなたの目と鼻で、あなたの全ての感覚をつかって至れる場所がある。
そこに至ったとき、深く潜っていたはずなのに全てのものが繋がり、全体にふれていたことに気づく。。。
今回のdeepではそんな体験を生むために全力で関わり、共にもがこうと思います。
この場への参加を決めた方に伝えさせてください、「おめでとう」と。
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過去の傷みに手を差し伸べ、その無意識なる囚われを表現へと昇華させる中村
傷みや喜びがこの世界をどう編み出しているのかを紐解き、示唆を渡す関根
過去と現在を統合し、力強い未来へと誘う大野
この3人がタッグを組み、みなさんと協力しながら、この地で新たな物語を始めます。
世界で一番平和な場所でことが進みますので、どうぞ安心して招かれてください。
「流れに入る者」のご参加を、心より歓迎します。

【 開催日時 】
開始:2023年12月23日(土) 15:00
終了:2023年12月27日(水) 17:00 (終了時間は多少前後する可能性あります)
【 開催場所 】
妙高高原 池の平温泉 パークロッヂ関根
新潟県妙高市池の平温泉2348-2
※最寄駅は妙高高原駅で、そこからお宿までは送迎バスが出ます
車でいらっしゃることも可能ですが、12月はスタッドレスをはいた四駆ではないと厳しいとのこでした

▲絵を描く会場は100畳の大きなホール、外は寒いですがジェットストーブ2台が設置しており、中は暖かいとのことでした

▲ 朝5時から夜10時まで、源泉掛け流しの温泉にいつでもご入浴いただけます

▲ お宿はレトロで暖かい雰囲気、おそらく全館貸切での利用になります

▲ お料理はバイキングでお出しくださるとのことでした☺️
今回の場所は初開催となりますが、これまで過去に開催してきた中でも集大成となるような、そんな場所の気配を感じています。(下見もまだ行っていないので感覚の話で恐縮ですが...)
アート合宿は自分に真摯に向き合いつつ、絵を描き、温泉に入り、美味しいご飯...と、心も身体も満たされる。そんな場所/機会になればと思います。どうぞ、お楽しみに😊
【 定員 】
先着:12名
【 参加費用 】
23万円(税込)
※上記金額には、宿泊費、食事(朝昼夕の三食)、プログラム費用、画材一式が含まれます
▼その他割引
U25割(25歳以下の方に適用):お支払い金額から3万円お値引き
ペア割(複数人で申し込む方に適用):お支払い金額からそれぞれ 2万円お値引き
※ペア割については、申し込み時にご一緒でなくてももうお一方がお申し込みになるときに後から適用いただいても大丈夫です。適用になった際は、お知らせください。
【 お支払い方法 】
銀行振り込み
※お申し込みいただいた方にお振込先をご連絡いたします
【 お申し込み方法 】
お申し込みフォームよりご記入ください
※ご質問・ご相談などありましたら、aunrey4618@gmail.comまでご連絡ください
次回以降の開催情報は、決まり次第LINEのオープンチャットからご案内します。情報をご希望の方はご登録ください。予定では、3月の末から4月の頭または5月のGW明けの開催を考えております。
今回同時期に2泊コースの開催のご用意もありますので、日程が合わない方はこちらもご検討ください。
【 申し込み締め切り 】
※定員が埋まり次第申し込み締め切りとなります
【 プログラムについて 】
私たちのプログラムの特徴として「即興性の高さ」があります。
当日の主催者の状態、当日の参加者みなさんの状態や息づかいに応じて、プログラムは柔軟に変化します。もちろん我々の方で事前の計画を立てて臨みますが、状況によってそのプログラムをいとも簡単に手放してしまうことが往々に発生します。
個々人の才能が発露されることに対して、主催者側が必要な『環境とプログラム』を準備し、迎え入れます。「先生と生徒」という関係を私たちは望んでおらず、互いに刺激を受け合いながら、全員が場づくりの主催者、というスタンスです。
ゆえに、「何をするか」について確約はしかねますが、その即興性を共に楽しんでくださるマインドの方の参加を、心より歓迎します。
以下、主催の3人のプロフィール掲載します。
最初に言っておきますが、全員が「言葉を降ろしてくる」タイプの人間です。
それぞれが得意/特異な分野にアクセスし、必要な言葉を届けます。
言語化能力が非常に高く、豊かです。
全員がぶっ飛んでいながら現実へのグリップも強く、バランス感覚が良いです。
っと、いきなりこの告知文のトーンが変わって恐縮(笑)ですが、この3人のトライアングルに入って変化しない人生はないと思います。私(大野)だって、このトライアングルの中に入りたい。稀有な3名が揃った、特別な場所です。
【 アート合宿紹介動画 】
2023年5月31日に、主催の2人でアート合宿についての対談動画を撮影しました。
アート合宿に込めた想いが伝わる動画になったと思いますので、よろしければご覧ください。
▼対談動画 ※本編(90分ほど)
▼アート合宿で、なぜ現実が変わるのか
※対談に向けた打ち合わせ風景より(7分半ほど)
また、「アート合宿とは一体何なのか」について記事も書いてみました。 ご興味ある方は、こちらもご欄になってみてください。
【 主催者プロフィール 】
■ 中村 峻介(なかむら しゅんすけ)
https://nakamurashunsuke.com/kyokai/

多摩美術大学を卒業後、チームラボ株式会社に入社。独立後、アーティスト活動を開始。 ペルーでのシャーマンのセレモニー、スウェーデンでのネイティブアメリカンの通過儀礼等の経験などを通し、深層心理、量子論、天文学、民俗学などに関心を寄せる。場に流れる風を読み、必要な要素を組み立てる才を持つ。その力と平和なまなざしでアートワークショップを主催。誰も開けてこなかった心の扉の「鍵」をその人に合わせて造形。それを絵や言葉を使って届けることで、多くの人が「私が私として」存在することを自身にゆるす。誰よりもその人の魂のありようにアクセスし、願いと傷みを聞き分ける人。
・中村の他己紹介(関根より)
昨年の3月、初めて清里でお会いしたとき、一見穏やかでソフトな印象であるが、その中に並外れた強さを秘めている方というのが第一印象。
はじめは、しゅんさんと視線が合うたびに自分の潜在意識を見られ、見抜かれている!?という感覚があったので、どこか恥ずかしさと怖さがあり、モジモジしていましたが(笑)、しゅんさんの絵を見せてもらったとき、「何かがひらけた不思議な感覚」になりました。
「彼はどれだけの旅をしてきたのだろうか?」
絵から伝わるしゅんさんの旅路。 絵に描かれた、すべてが緻密で、全く違う世界が描かれているのに、それが繋がり、釣り合いを保てている。
今思うと「絵の声」が聴こえたのはその時から。しゅんさんの絵によってひらかれた力だと思います。
4泊5日のdeep合宿。 しゅんさんの言葉や絵、音...の流れの釣り合いによって、皆さんの航海がどんな旅路になるのか。 様々な扉をひらき、世界を巡りに巡ってこられたしゅんさんだからこそ、どんなことでも受け止めてくれます。 そんな安心感のもとで、あなたの航海が出港します。
・中村の他己紹介(大野より)
しゅんちゃん(中村)をイメージしたときに浮かんだのは「ひらく人」という言葉でした。彼は、既にひらきそうでひらかないもの。というよりも、本人さえ気づかなかったかすかな扉を指差してこう言います。
「この場所がひらきたいと言っているように、僕には聞こえるよ」と。
それを言われた相手は、思考より先に涙が頬をつたう。。。
その人の魂に、相手に合わせた周波数で直接語りかけ続ける。中村は常にその真剣で真摯なスタンスで相手に向き合います。その表れは、彼の至極本質的な姿勢に比して、すごく穏やかで安心。親子アート合宿を開催すれば、小さい子たちが自然と集まっている。そんな存在。
彼が見る景色のレンズには、常に世界の真理と極上の美しさが映し出されているかのよう。みんな、そんな彼がみている世界の一端を少しでも感じてみたいと願い、魅了されてしまう。
私も彼と一緒に多くの意識のレイヤーを旅し、世界のひだの美しさをたくさん見せてもらいました。きっときっと彼はこのアート合宿deepで、かけがえのないお守りをみなさんの人生に授けてくれます。この彼の素晴らしさがみなさんに届き、作用することを願ってアート合宿を開催しています。ぜひ彼が誘う「世界で一番平和な場所」に身を委ねてみてください。
■ 大野 幸子(おおの ゆきこ)

慶応義塾大学の文学部を卒業。人材育成会社を立ち上げ、マネジメントを行う。企業の理念づくりも行い、2年で60社の理念を策定。3年前より未経験のところから表現活動を始動。活動開始1年で3回の個展を開催。250点を超える作品を企業や個人に納品。表現活動と並行してアート合宿を主催し、これまで10回を超えるコースを行う。「人が自分の人生に感動する瞬間をつくる」をミッションに掲げ、アート合宿はその最たる場の一つとして使命感を胸に活動。2年前より、潜在意識を取り扱う「シータヒーリング」を習得。その人の人生が何によってつくられているかを明らかにし、自由意志で人生を再創造するサポートを行う。理念づくりの活動経験と合わせ、過去から現在までを一つの筋でつなぐ。「目の前の人は完璧である」というまなざしの元、非常にフレンドリーな態度で共に人生を開いていく。
・大野の他己紹介(中村より)
「しゅんちゃん、私絵描きになるから絵を教えて欲しい。」
そこから始まったゆっことの関わりは、アート合宿を開催するという現在まで続いてる。
絵を通して、深い意識変容が起こせること。その変容のプロセスで現れた絵は、唯一無二であり。命の片鱗が現れた絵は感動を生む。その波紋は、己の人生を大きく動かす。
僕が人生を賭けて掴んだ、絵の叡智。
冒頭の問いかけに、彼女の彼女自身の人生へのコミットメントの強さ、覚悟を僕は感じた。だから、彼女の人生に関わる決意をした。そして、僕の中にある絵の叡智が、彼女自身のものになるプロセスを経て、彼女自身のものとなった。
絵の叡智は、つまり意識の叡智。 自らの意識の表れの連続を、描くことによって捕らえ続けることで、非言語・非論理的思考を加速させる。それは、想像と創造の密度が上がり自らの手で世界を変容させる一種の装置だ。
僕と彼女の共通認識は、この装置を稼働させ意識変容を最大化させ最深化させること。 絵をかけるようになりたいと、僕にアクセスする人はいるけど。 自分の人生を賭けたいからと、僕にアクセスしたのは、彼女だけだった。
奇跡のように美しい、
自分の大切な時間を、
全て掛けきる。
その覚悟を問うてくる。
彼女はそんな存在だし、僕はそうみている。
彼女に関わる人は、皆自らの自らへの疑いを忘れる。
覚悟の先にある、奇跡を生きているあり方にふれるから。
そして、私の喜びを、この人生で使い切りたいと、思わせるからだ。
・大野の他己紹介(関根より)
鋭い直感力と優れた感性を持つゆっこさん!昨年、初めて出会った時から、本質をつく質問や会話の中からポンっと生み出される言葉が自分の示唆となっています。
ゆっこさんさんの凄みは、私自身でも気づいていない才能にいち早く気づき、私が気づいたときには、すでに周囲に伝え広めているところ。私が一歩踏み出すことを不安に感じ、止まってしまう前に、踏み出させてくれます。
まさにトルネードのようなすごい勢いに込まれてしまいましたが(笑)、不思議と喜びと安心感があるのは、ゆっこさんが無償の愛で受け止めてくれるから。
受け止めてくれる方がいるという喜びと安心感があれば、自分の心は揺るがずに、未来へ強く向かっていける。
deep合宿は、ゆっこさんとゆっくりお話ができます。ゆっこさんは一つ一つのお話を楽しそうに聞いてくれます。そして、気づいた時には、あなた自身が未来へ力強く押し上げられていますよ♡
■ 関根 麻理子(せきね まりこ)

東京女子体育大学卒業、中高一貫校の新設に関わり、教員として勤務する。教員を9年務めた後に起業、ボディケアや教育事業の立ち上げを行う。教員時代から「個性心理学」を学び、生徒の個性の開発や親子関係の向上に携わる。2022年3月に実施したアート合宿の際に、「絵から個人を読み解く力」を発揮し、中村に絶賛される。これを機に、自身の中にある統合に向かう叡智を自覚。持ち前のバランス感覚と合わせ、本人と周りの関係性をも解き明かし、非常に明確なアドバイスを授ける。過去のアート合宿にて関根のアドバイスを受けた参加者は、その瞬間から雲が晴れたような表情になり、高揚感で血色まで良くなる。未来への希望を感じ、瞳に宿る光の強さが増す様は感動もの。その能力を嘱望され、アート合宿運営メンバーに本格ジョイン。ボディワーカーとして、心理や精神のみならず、身体の姿勢からも相手を診断し、また整えることができる。
・関根の自己紹介(中村より)
「あーーー、なんでもバレてしまうんだなぁ。」
僕の絵を見て、色んな感想を言ってくれる人はいるけど。絵の構造を読み解いたのは、まりこさんただ一人だ。びっくりしたし、戸惑った。非言語情報の集積である絵から、論理構造を認知できることもさることながら、それを的確な言語に落とし込めるバランス力に驚いた。
それは、アスリートであったことと教員を勤め上げたことに起因するように思う。身体感覚を研ぎ澄ますことでとらえることの出来る領域があることを彼女は経験から知っている。そして、教員ということを通して相手にとって必要な構造体系で影響を与えることが大切であることを知っている。
観察眼、洞察力でもって情報を認知する。その人個人のも、その人と繋がる数多の関係性のを。その上で、一番ベストなタイミングで、一番必要な言葉を、一番必要な形で渡すことができる。
意識の上で、絡まった糸が彼女の言葉や関わりで、一瞬でほぐれるのをみてきた。一瞬で、もやが晴れる。個人に対しても、親と子の関係性でもそれは変わらない。無自覚無意識のほつれを的確にとらえ、痛みなくゆるめる。
これは僕の勘なんだけど。彼女は、磁場も捉えることが出来る。つまり、ちょっと先の未来の情報だったり、その人個人の周辺領域の情報も、時に認知する。それは、スピリチュアルといわれるものでなく、彼女の情報を認知する力がある閾値を超えてしまったが故に起きてるようにみえる。だから、特別なこととしてではなく、ごく当たり前のこととして渡してくれる。
特別なことでも凄いことをしてるのではなく、当たり前で普通にやってしまうのが、彼女の凄みであり素晴らしさであると思う。
・関根の自己紹介(大野より)
まりこさんとの出会いは、初めて清里でアート合宿を開催する2週間前でした。本当に偶然、都内で開催された友人のイベントで出会いました。しかし今は思います、これほどの必然もないと。彼女は出会ったときは学校で講師をつとめ、ボディワーカーとして活動していました。体育大学を卒業し、アートに近い場所にいた訳でもないのに、この方は「絵の声」を誰よりも聞くことができる。絵を解釈するだけでなく、その人から始まる人間関係や本人の振る舞いまで見抜いてしまう。うーん、ここまでくるともはや怖い(笑)ですが、本人の持っている抜群の信頼感と安定感ゆえに、すっと委ねられる不思議があります。私たちからのたってのお願いで、アート合宿の主催メンバーに入っていただきました。まりこさんが入ってくれたことで完成したこの三角形の中に、どうぞ安心して身を委ねにきてください。
【 deep参加者の声 】
アートの力を借りると、思考・言語の限界を超えた着想に至ることができる。それは、心と魂による着想?であって、ものすごく面白いです。心と魂から降りてくるものによって、思考や言葉が出てきているような感覚もありました。
そして、アートという行為が、自分の手によって描かれるものであり、それが強烈なフィードバックをくれる。ときに、生やさしいものではなく、まさに自分の体をおろし金に擦りつけるような行為に近しいときもある。しかし、陰も陽も、善悪ではなく、自分であるし、人間であるということに向き合ったときに表出する「尊さ」にものすごく心と魂が揺さぶられました。こんなに感じて震える場にいたことはありません。
アート合宿deepは、人が人生の主体性を再起動ないし拡張させる場であると思いました。(30代 男性)
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生きる支えとなるものに出会わせていただきました。ありがとうございます。
完成形を想い描いてから絵を描くのではなく、自分の内から出てくるものをただ描いていくという未知の創造体験も変容のきっかけとなるものでしたが、あの場に参加されたメンバーの誰一人が欠けても存在しなかった空間で、他の方の絵や絵との向き合い方から、それぞれの生の輝きとそれまでの人生の軌跡とこれからの世界をつなぐ「今」を感じた事もまた、自分の変容の大きなきっかけとなりました。自分が表現したものを他者の受け取りに委ねる経験。自分が描いた絵を、自分が意図しなかった側面から自分とは異なる視点と感性で捉えて心を動かしている様を感じられる時間。それぞれの人にある輝きと美しさに気が付かせていただきました。
今まで生きていた環境において、感じた事は言葉で表現するものだという認識でいた私は、そこで表現できなかった想いや感情がある事について自分の感じた事をわかる能力が低く鈍感なのだと思っていました。自分らしく生きたいと思い、在り方を変えようとする過程において、感じた事を言語で表現できない自分に対して、自分は内側を感じる事が出来ないのだというもどかしさと不信感がありました。
deepでの5日間で自分から出るものをただ絵として表す事で、言語を通さずに内にあるものを表現できることができるという事を体感し、この方法があったのか!という驚きと共に安堵感を得ました。周りの方からあまり喋らないと言われる事も多いのですが、私からするとずっと頭の中で会話と妄想が続いているので、自分が実際に言葉を発していなくておとなしい状態になっている事をあまり認識していない場合も多かったです。それが絵を描くという事で、自分の内をどうやって言語化するかを思考する前に自分の外に絵として表現する事ができ、頭の中で常に動いていた妄想と討論が鳴りを潜め、自分とつながるという体験ができました。
何かを描こうとするのではなく、出てきたものが何になっていくかを観察していく旅路は、清里という場と参加者の皆さんとの相乗効果もあり、とても清々しいものとなりました。
絵で表現する事を続けた先に何があるのか。25年分の妄想の蓄積を出した先に何があるのか。清泉寮という場を離れた日常でdeepで得た感覚をどう生きさせていくのか。様々な未知を感じながら、自分への呪いを手放せた今それを言い訳にできない生き方が始まりました。行動としての正直さ、楽しさをどう続けていくのか。自分とつながり誠実に向き合う事を続けていった先がを楽しみにしつつ、今この瞬間へ集中していきます。
この様な場を作ってくださったしゅんちゃん、ゆっこさん、まりこさん、本当にありがとうございました。世界に彩りが増えました。
最近色々な所で耳にすることが多くなった半面軽薄さを感じる事もある「そのままで良い」という言葉を、Deepの場を通して生きる美しさとして感じさせていただきました。(40代 女性)
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この3名でなければあの場は作れなかったと断言できるし、誰一人欠けても成り立たなかった。場づくりはもちろん、私があそこまで高みに昇れたのは、お三方が要所要所で話す機会を持ってくれたり、言葉をかけてくれたからだと思っています。ありがとう。実はこの個別相談こそが、一番の売りコンテンツでは。(50代 女性)
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アート合宿から帰ってきて気づいたこと...
それは味わう(感じる)ことに対して得体の知れない怖さがあったこと。結論から言うと
自分の得体が知れてなかったというオチなんだけど。
つまり自分を感じないから絵からも何も感じないのだ。
それなのに「芸術センスがない」とか「感受性が鈍い」とか「絵を観てもわからない」とか 見当違いもいいところだった。
見るべき場所はいつだって自分の内側だった。
もう少し具体的に説明すると合宿中、実は私が「無」になったアートがあった。
みんなが口々に何か伝えている中私は何も感じてなかった。全員に順番が回ってきたけれど、人数が多いことをいいことにコッソリ私は発言しなかった。
そのことが気になって帰ってからしばらく振り返ってた。そうしたら突如、涙が出てきた。
ああ、そうかこれは私が封印してきた感情か、ってやっと気づいた。
正確には何なのか感じ切れてないけれど私の涙が確かにそれが「在る」ことを教えてくれた。絵から私の中に確かに在る感情を感じることができた瞬間だった。
こんな素敵な感覚を今まで知らなかったなんて、ほんと勿体無い。アートには正解がない と言われている。作者が絵に込めた思いはあるかもしれないけれどその通りを感じなきゃいけないなんてことはない。(だから、正解はない)
私は私が意図したことと違う解釈や受け取り方をしてくれた方がよっぽどうれしかった。それは私の中に在る私が気づいてないものをその人が見つけてくれたように思うから。
反対にその人の中にそれが在ることを私に教えてくれている気がするから。その目に見えないやりとりが本当に心地よかった。みんなありがとう。(30代女性)
振り返りラジオ
過去の参加者さんが、アート合宿deepから1ヶ月半経って、みなさんがどんな状況にあるのを、インタビューしてくださいました。ご興味ある方は、ぜひこちらもお聞きください。主催である中村も2時間、大野も1時間語っております。

【 よくある質問 】
■ 絵を描いた経験がないのですが、大丈夫でしょうか?
はい、問題ありません。これまでアート合宿に参加された方も、9割が学校以来初めて絵を描いた。という方でした。中には「美術の成績が2だった」とおっしゃる方や、「昔の経験で、絵を描くことがトラウマになっている」とい方も。そんな方々が、たった1日の参加で「なんなら自分は絵が得意かもしれない」とおっしゃったり、「長い間、自分に禁じていた絵を描くということを、自分にゆるすことができた」とおっしゃった方も。「苦手意識があるからこそ、ここに突破口があるのではないか」という理由でいらっしゃる方もいます。またさらに驚くことに、未経験のみなさんが1回の参加で個展やグループ展を開催するほど自信になる方も増えていて...。どうぞ、この場だから感じれる創作/表現の自由を味わいにきていらしてください。
■別に絵を描けるようになりたい訳ではありません。ただ、このアート合宿というプログラムには惹かれます。このような場合、自分にとって「絵を描くこと」をどのように捉えて検討すればよいでしょうか?
まず大前提として私たちは「絵は優れた内省ツール」だと考えています。普段我々は主に「言葉≒思考」をつかって他者や自己とコミュニケーションしています。あるいは、し過ぎています。そのような中で多くの方が「自分の感覚や感性にアプローチし、自分の本当の願いを知りたい」と考えていますが、思考だけでそこに至るのはなかなか簡単ではありません。それに対して絵は「正解/不正解」という思考によるジャッジを働かせることができず、ジャッジするのはひとえに「己の感覚/感性」や「好き嫌い」の世界。自分の描こうとしているもの(=自分の分身)を鏡のようにキャンバスに乗せながら、感覚で向き合い続ける営みが絵にはあります。そうやって、普段の思考では至れない部分に深く深く肉薄していきながら、自分が到達したかった場所に自分の足で歩むことができる。自分で至れた道/感覚だからこそ、アート合宿っが行なったのちも確実に作用する楔(くさび)をお渡しできると考えています。このような体験に期待を感じられるのであれば、ご参加をお勧めします。
■ キャンセル料は発生しますか?
画材の準備や宿のキャンセル料などにより、期日より以下の費用が発生します。
1ヶ月前から:参加料金の30%
10日〜3日前:参加料金の50%
2日前〜当日:参加料金の80%
■ 当日の持ち物などはどうなりますか?
また近くになったらご案内しますが、画材などはこちらで用意しますので、通常の宿泊/外出のご準備をなさってください。追加で必要なものは基本1点で、「汚れても良い服およびサンダル」となります。絵の具が洋服につくと洗濯などでは落ちないため、動きやすい適当な服をご準備ください。
■ 宿泊の部屋割りはどうなりますか?
部屋は基本的に、2〜3名の相部屋になります。これには「部屋に帰ったときに『ご自身の通常モード』に戻りにくくする」という意図があります。
またアート合宿では、期間中にお仕事やオンラインでの打ち合わせなどを入れないことを推奨しています。せっかく自分のために時間を確保するのですから、普段の役割から解放され、「自分が自分のままである」という経験から何かを持ち帰っていただきたいと考えています。そのような考えがある中で、部屋が相部屋だとその通常から離れたモードを継続し、よりアート合宿の効果を得られることがわかりました。そういう背景で、相部屋での参加を推奨しています。
■ 食事はどうなりますか?
周囲に飲食店がないため、滞在中のお食事はこちらの方でご用意します。
(お昼はおにぎりを各自で握るスタイルです)
もし食べたいものやつままれたいものがありましたら、各自お持ちください。
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こちらは、今までのアート合宿に対するご感想なのでdeepそのものではありませんが、流れている空気感や起こりうることの通低音は共通していると思います。ご興味ある方がいらっしゃいましたら、こちらもご覧ください。
■魂が揺さぶられるという噂のアートワークショップを1日体験してみた
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人生が表現の連続でその集積だとしたら、アート合宿は「表現すること」を自分にゆるす場所。絵描きや表現者を養成する場所ではなく、絵を描くという最高の内省ツールを得て、感性に根差した未来を描くということ。
自分の真実 = 本当の願い = 未来
に至るまで、手放すべきものに気づいたり、自分が描いたものに思わず感動したり。
私たちはこの場所が「一過性」の場所ではなく、個人と社会、その間をつなぐ揺籃(ゆりかご)の場所としてここを設定しています。
その場限りでなく、人生で北極星のように輝く光を、灯を。
それがなんであるかを言語化せずに持っている価値の大きさが、絵にはあることを信じて。
